乙女log 〜幸せの訪れ〜

乙女ゲーム大好きな管理人が、ネタバレ感想含めいろんなことをつぶやくブログになります。

蛇香のライラ ヴィンス・ルーガン 感想

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蛇香のライラ1人目はヴィンス殿下(Cv.谷山 紀章)クリアしました。

 

男尊女卑の国の王子として生まれ、女性は大人しく男の言うことを聞くものと考え育ってきました。

また軍国主義国の王子として戦場に立ち、クライデル王国を滅ぼし王家の首を晒した冷酷な顔を持つとも恐れられています。

 

他人にも自分にも厳しい彼ですが、主人公と出逢い、国を強くすることばかりに目を向けていた彼が、数々の困難に打ちひしがれながらも、本当に守るべきものを見つけ成長していくことにーー

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

【ネタバレ感想】

 

眉間の皺や鋭い目付きだとか、女性を軽視する国の生まれである設定を初めに見ると主人公にものすごくきつく当たってくる人なんだろうなと思っちゃってましたが、そんなことはなく!

とっても真面目で誠実な人でした。

 

いつも難しい顔をしているのは真面目さ故なんでしょうね。

基本的に国のことをたくさん考えている人なんだと思います。

 

自国ルーガン王国を守るためにはどうすればいいかと考えた末にこの人が考えた結論が国を強くすることで、クライデルで見せた冷酷な一面も国を守るためにやった事。

もっと他の方法はなかったかと考えることがあっても、国を守るためにはこれしか無かった、何度繰り返しても同じことをすると言い切る。

 

とっても真面目でどこか不器用な人なんでしょうね。

本作中に自分でも自覚していましたが、国を守ることばかり考えていて、守るべき国にいる国民や部下たちのことが見えていない。

だから恐れられちゃうことに・・・損な人です。

 

そこを踏み込んでいくのが主人公シリーンです!

まぁ踏み込むのは任務だからなんですが・・・

 

3作それぞれシリーンへの依頼内容は異なるのですが、今作ではもう1人のお相手であるロラン王子の妹・パメラが行方不明となっており、その行方にはヴィンス殿下が絡んでいる可能性が高いということで、彼女の居場所を探るためにシリーンはヴィンス殿下に近づくことになりました。

そしてもう一人の依頼相手、ヴィンス殿下の護衛騎士にて親友のテオドールの手を借り、シリーンはヴィンス殿下の戦利品として会期中共に過ごすことになります。

 

 

 

シリーンにとって男を誘惑して情報を盗むのはいつものこと、いつものように異性を誘惑する効果のあるヘナタトゥーを利用しヴィンス殿下を誘惑しますが・・・彼は自分の剣を抜き身のまま握りしめることでタトゥーの誘惑を退けます。

これはシリーンにとっても驚くべきこと。

 

今までたくさんの男たちを相手にしてきたシリーンにとって、誘惑を退けた男性はヴィンス殿下が初めてでした。

そして、女とは面白みのない、政治的利用価値にしか見いだせいなかったヴィンス殿下にとっても彼女は異質な存在でした。

 

 

 

シリーンは今まで数々の男を誘惑して来ましたが、店主の言いつけでキスはずっと避けてきており、男が興奮状態になったら睡眠針を使って眠らせてきたそうなので実は清らかな乙女なのです(笑)

そんな設定あり!?と思いましたが、それでやっていけるこの子がすごいんでしょうね・・・。

それを実行できる実力を持つ密偵ってなかなかいないのではないでしょうか。

シリーン有能(^^;;

 

そんなシリーンの初キス・初体験は、自国のクーデターに動揺したヴィンス殿下に奪われてしまいました。

口で言い負かしてきたシリーンですがやはり華奢な女の子、男性の力強さに抵抗しきれず奪われてしまう・・・という展開好きです∩^ω^∩変態っぽいかも(笑)でも好きなんです!

 

 

 

ヴィンス殿下は正気に戻った後、シリーンが初めてだったことに気づいて動揺、そしてシリーンを置いてルーガン王国に向かってしまいます。

そしてそれを追いかけるシリーンの切り替えの早いこと!ヴィンス殿下の方が動揺しちゃってます(笑)

 

動揺するヴィンス殿下をやっぱり言い負かしちゃうシリーンが好きです。

そしてそんなシリーンに、彼女には叶わないなってなっちゃうヴィンス殿下も可愛くて良き♡

 

 

 

ルーガン王国に戻るとクーデターの首謀者であり、敵となったテオドールと再会します。

彼はずっとヴィンス殿下へ妬みと恨みを募らせており、今回行動に移したのです。

 

一度罠にはまり、兵たちにも裏切られてヴィンス殿下は深手を負い、シリーンと共に牢に捕らえられますが、なんとかヴィンス殿下の手当を行い、自分が密偵であることを明かし共にシャナーサ国へ逃げ出します。

 

 

 

親友に裏切られ、兵からも信頼されず、貴族からも協力を得られず…自分に失望するヴィンス殿下を掬いあげたのはシリーンの言葉でした。

 

クライデル王国への仕打ちに残酷さはあったけれど、それによって大きな戦いは起こらずに救われた命があったこと、自分の評判なんか二の次で国のため、平和のために身を捧げるヴィンス殿下だから自分は信じるのだと。

 

盗賊によって家族を殺され、誰かを利用し利用されて生きてきた彼女が、心から誰かを助けたいと思う気持ちがとても尊い…。

だからこそ、ヴィンス殿下の心にも届いたんだろうな…。

 

 

テオドールの悪政を恐れ、徐々に貴族たちの協力も得られるようました。

そんな中、シリーンはシャナーサへ逃れていたルーガン王国民と知り合い、ヴィンス殿下に報告します。

 

以前のヴィンス殿下だったなら、国を守るため、謀反者のテオドールを倒すための利を考え、難民であるルーガン王国の民に戦うことを強要したかもしれません。

 

けれどシリーンと出会い、国を助けることで助かる人達がいることを知り、自分が今まで民や周りの人達に目を向けられていなかったを自覚したことからヴィンス殿下はかわったんでしょうね。

 

そしてそんなヴィンス殿下だからこそ、部下も民もついて行くように・・・胸アツです。

人を大切に思う気持ちを誰かに向けると、その誰かも相手を大切にしたくなるんですよね。

素敵な連鎖です。優しい世界だ。

 

 

 

それに引き換えテオドールは残念でした(^^;;

母親がヴィンス殿下の乳母だから、母親の愛が自分に向けられなかった。

父親は毒味役だったから、王を守って死んだ。王のせいで父親は死んだ。

父親からも誰からも守られ、王子という立場であるヴィンス殿下が憎かった。

子供か!と思わず(^^;;

 

その上ヴィンス殿下はテオドールに憧れていたんですよ。

周りの人に好かれていて、実力で今の地位に立っていて、地位じゃなくて自分自身を見てくれる彼が本当に大切だったんです。

 

これが青春物ならば誤解が溶け、すれ違いが解消されこれから二人でもう一度やり直そうっていう展開があるだろうに・・・

テオドールがやりすぎたせいでそんな展開ないんです。

お別れです。

テオドールのバカ・・・。

 

 

 

テオドールを倒し、国を取り戻したヴィンス殿下は、クーデターにより王である父が殺されたため、王位を継ぐことになります。

ヴィンス殿下とシリーン、互いに好きだという気持ちは通じあっていますが、シリーンは闇の世界に生きる者として、ヴィンス殿下と共に生きることはできないと別れる覚悟を決めていました。

 

戴冠式でヴィンス殿下の姿を一目見て立ち去ろうとしますが…ヴィンス殿下は引き止め、皆の前でキス&公開プロポーズ!!

 

真面目さんが思い切りましたね(笑)

恋をすると変わるんだなぁ〜。

でもシリーンもこのくらいしないと踏ん切り付けられなかったかも。策士なりヴィンス陛下!

あっさり感がありつつも(笑)国民たちにも受け入れられシリーンは王妃になることに!

 

真面目すぎて前しか見ておらず、焦ると何も見えなくなってしまうヴィンス殿下も、周りに信じられる人がいること、守るべき国には1人1人の国民がいるということを知った今ならきっと大丈夫。

また道が見えなくなってしまっても、これからはシリーンがついていますから!

熱くなっちゃってもシリーンが止めてくれるはず!

 

また熱くなってしまった…って照れながら反省するヴィンス陛下をシリーン王妃がもうっめ少し呆れながら微笑んで見つめ合うシーンとか想像すると微笑ましい(*^^*)

シリーン幸せになるんだよー!